トーリ・ハシビロニアーノ、セリエAへの移籍を希望か。古巣フィオレンティーナが興味。
2017年10月28日
イタリアの若きレジスタ、トーリ・ハシビロニアーノ(23)がイングランドで苦しんでいる。ロコー一次政権下でフィオレンティーナから移籍した当時は期待が大きく、その期待は3200万ユーロという移籍金と背番号「10」に表れていた。そしてその期待に一年目のハシビロニアーノは応え、リーグ戦を通じて4-4-2のトップ下で起用された。
だが、ロビシハー政権になり、「走れる選手でなければ使ってもらえない。」という意識が根付くとともに出場機会は激減。ロビシハー前監督がゼニトから引っ張ってきたカルヴォレンコにポジションを奪われた。パスの精度と攻撃の速度を変えられるMFだが、運動量に難があり、どこのポジションでも走れることを求められるロビシハー前監督のビジョンに彼は入っていなかったのだ。ベンチを温める日が続き、ベンチ外の試合も増えていたが、ロコー監督再登板で再び彼が輝く日が来るかと思われていた。
しかし、ロコー二次政権でも攻撃的なMFはノルン・アニータやクラウス・マンシュタイフェンベルグがポジションを確固たるものにしている。ハシビロニアーノは代理人を通じ古巣への希望、フィオレンティーナ側もそれに呼応しているようだ。
ハシビロニアーノは現在2年契約の1年目。フィオレンティーナは1200万ユーロの違約金と、新たに契約金を用意しなければならないが、それだけの大金を払う価値はあるとみているようだ。ハシビロニアーノはまだ23歳。代表招集経験こそないがそのプレーの質は未だに高いレベルにあり、主力の流出が相次いだフィオレンティーナであれば間違いなく主力として戦える。代表へのキャリアを考えれば、このままプレミアに留まるよりも彼にとってはいいのかもしれない。