ピエルク・ヤポンスキ、リヴァプールと2年契約で合意。

BlackBirdAFCのDF、ピエルク・ヤポンスキが同じプレミアのライバルであるリヴァプールFCへの移籍で合意した。移籍金は1000万ユーロ、契約年数は2年だが年俸は定かではない。この移籍に関しては多額の契約違約金が発生することがわかっていたが、それでもリヴァプールはこの24歳の若いDFを勝ち取ることをあきらめなかった。
キャリアか、それともクラブ愛か。
ヤポンスキは18歳の若さで、ポーランド、レヒア・グダニスクからBlackBirdに加入。ズー・チャオ・ローリェンからポジションを奪い取ると、その運動量ですぐにレギュラーに定着した。これまでも、ハンブルガーSVやホッフェンハイム、サウサンプトンなどが獲得に乗り出していたが、それでも彼はBlackBirdへの愛着を語り、残留してきた。
だが、今回は今までとは違うブランド力を持ったクラブからのオファー。サッカーキャリアを充実させ、ポーランド代表での立場を明確にするためにも、リヴァプールからのオファーは非常に魅力的なものであったに違いない。

代役はまたも国外から?見つけられないSB
ピエルク・ヤポンスキ移籍で気になるのは空いたLSBだ。両足を使えるカルヴォーノをコンバートするには攻撃力に欠け、マサ・コバチッチを使うのは右SBか中盤。伝統的に攻撃力の高いSBを置いてきたクラブであるからには、今回も攻撃力に長けたSBを獲得するか、控えの選手を育てる必要があるだろう。
現在の陣容でLSBに入れるのはプロデクトール・カルヴォーノ、軽穂酋、マサ・コバチッチ、グラハム・マックスウェルと、ユースからトップチーム契約したばかりのスティーブ・スコティットソン(19)だ。スコティットソンは前への推進力に長けているが、まだプレミアでプレーするテクニックも体力も持ち合わせていない。カルヴォーノ、軽穂を使うのは堅実だが先ほど述べたように攻撃力不足だ。コバチッチは右SBからのビルドアップに定評があり、できればそこで使いたい。そうなれば必然的に他クラブからの補強が必要になる。
本命はペルー人DF?
LSBの補強の本命とみられるのが、現在ペルー1部のFBCメルガールでプレーするタパ・デ・エンパナーダ(スペイン語で「餃子の皮」)(22)だ。エンパナーダは若く粗削りな部分もあるが、レアル・マドリードのマルセロを彷彿とさせる攻撃能力の高さを持ち、50m5.6秒という俊足の持ち主でもある。若くフレッシュな人材だが、プレミアでプレーするのに正しいタイミングかどうか不明で、フィジカル面でもまだ発展途上だ。ほかにもヘルタ・ベルリンのマルビン・ブラッデンハルト(25)などの名前が挙がっているが、先行きは不透明なままだ。