ミサッティ・ベルチオーニ、イタリアの赤いじゃじゃ馬はなぜイングランドで成功したのか。
イタリア代表FWのミサッティ・ベルチオーニは、ドイツ、ドルトムントを経てプレミアにわたってきた。持って生まれたゴールへの嗅覚とめぐまれたルックス。何度パリ・サンジェルマンから獲得の噂が流れてもなびかなったクラブへの忠誠心。グッズの売り上げはハシ・ビロコに引けを取らず、サポーターはこぞって背番号12のレプリカユニフォームを着て週末を過ごす。
イタリア、セリエAのフィオレンティーナでキャリアをスタートさせ、その後ローマ移籍。ACポルカ、ドルトムントを経てBlackBirdAFCに加入した。
イタリア時代から大量のゴールを奪ってきたわけではない。スピードを武器にサイドを駆け上がるアタッカーは性格なクロスとその身長からは想像できないほど強いフィジカルを武器にしていた。その性格からイタリア時代には「赤いじゃじゃ馬」と呼ばれ、ローマ時代には代表入り。ドイツに移ってからもサイドアタッカーとして活躍したが、BlackBirdAFCに移籍してからは中央での起用や、中央に切り込んでいく姿が増えた。それは後ろに控えるサイドバックの存在が大きいとミサッティ自身が語っている。
「かつては後ろにズー・チャオ・ローリェンがいた。今はピエルク・ヤポンスキがいる。このクラブの左SBは非常に攻撃的だね。だから内に入ることができる。それが守備面で後方にかける負担は大きいのはわかっているけど、後ろには優秀なプレーヤーが揃っている。ヤポンスキもその点は理解していると思う。」
BlackBirdAFCは左に攻撃的なSBを置き、右にはカルヴォーノなど守備的なプレーヤーを置くことが多い。中央はロバーツ・ユッティJrやカファロ・サケベーロが入る。ピエルク・ヤポンスキが上がる場合は、DFラインが左にずれ、右のトム・ワトソンやステファン・ロドリゴ・ポルカ、中央のサケベーロがDFラインに組み込まれる。
そんな柔軟に対応できるDF陣がいるからこそヤポンスキが輝くのだとミサッティは語る。
「ポルカもワトソンもカルヴォーノもヤポンスキとはマッチアップしたくないだろうね。スピードでもフィジカルでも強いものを持っている。だから移籍するならどこか遠いところがいい。同じプレミアなんてもってのほかだよ。」
と、アーセナルやリヴァプールなどへの移籍話が急浮上したヤポンスキにくぎを刺した。