日本人MFの軽穂、契約へ正念場。「後がないのは自分がよくわかっている。」

2017年11月18日

 日本人MFの軽穂は、クラブでの自分の立場を理解しているだろう。

 ここまでリーグ戦では出場4試合にとどまり、そのすべてが途中出場。先発に名を連ねることがない一方で、ベンチ外の試合はわずか1試合のみ。カルヴォーノと同じく、攻撃的、守備的問わずどこのポジションでもこなせるというのが彼の強みだ。ロコー監督も

 「彼は評価しにくい選手。だが彼がベンチにいるかいないかで心の余裕は大きく違ってくる。トップ下からウイング、ボランチにサイドバック。どこもそれなりのレベルで戦える選手。けれども、それが逆に彼の弱い部分でもある。」

 と語っている。

 「僕がこのクラブに残れるかどうか、それは僕が決めることじゃない。だけど、残れるように努力するのは僕。僕は自分の立場を理解しているつもりだし、やれること、できることもよくわかっているつもりだよ。」

 と、軽穂は次の契約について触れた。

 一方で、軽穂と同じような起用法でありながらも、出場機会を増やす選手もいる。MFのプロデクトール・カルヴォーノだ。

 カルヴォーノは軽穂と同じく、攻撃的なサイド、中央、ボランチ、アンカー、サイドバックにセンターバックと、トップ以外のポジションをこなせて、昨季リーグ戦からベンチ外の試合は0だ。今季に関しては4-3-3と4-2-3-1がフォーメーションの主軸ということもあり、CM、RSBでの出場が増えている。

 「彼(カルヴォーノ)は目立つ選手ではない。派手なゴールもなければ、起死回生のゴールもない。長い距離のドリブルも、飛び道具となりうるロングフィードもあまりない。彼の一番の武器は『安定』と『バランスを取る能力』だ。」

 と、ロコー監督は述べており、新監督に就任するバラアニケプス氏も

 「彼(カルヴォーノ)は献身的だね。それでいてRSBの時は攻撃的なポジショニングを忘れない。だが彼の攻撃性はリスクを取らない。攻撃的でありながら、守備的にポジションをとっている。」

 と発言し、バラアニケプス氏が提唱する「攻撃こそ最大の防御」というサッカーを具現化するには必要な選手だ。

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