17冬の補強は成功?失敗?
BlackBirdAFCの17冬補強を総括する。
守備面での補強が目立つも、攻撃陣に緊張感を持たせる補強。

今冬の補強で目立つのは、やはりDF陣の強化だ。フランス人DFのアントワーヌ・ユティエズマンは左ウイングもこなせる。そしてペルーのタパ・デ・エンパナーダ。エンパナーダはヤポンスキの代役としてだが、まだ発展途上で計算はできない。
マサ・コバチッチは中盤が主戦場だが、右SBからビルドアップにも参加できる。ユースからトップチーム契約を勝ち取ったGKのベロッティ・サーモンズは高身長で安定感のあるGKだ。唯一MFで補強があったのは、ドイツ人のクラウス・マンシュタウフェンベルグ。FW陣ではオーストラリアのピーター・カルヴォナーラ。元BlackbirdAFCのカタール人FWアル・カルヴィが戻り、層が厚くなった。まとめれば、DF陣の底上げを図りつつ、攻撃陣の刺激を増やす補強となったようだ。
今冬の補強資金は総額2300万ユーロ。今までに比べればかなり減額された印象を受ける。ヤポンスキをリヴァプールに売却した資金はクラブに与える損害を鑑みてもあまりにも少なく、それを考慮してのこととうかがえる。

一番考えなければならないハシ・ビロコの後継者は今だ見つからないまま
今年54歳となり、いまだ現役のハシ・ビロコ。それでも身体の衰えを考えないわけにはいかない。彼の後継者を育て、見つけることが急務だ。フィジカル面ではピーター・キャルヴォナーラが若いハシ・ビロコを彷彿とさせるプレーが多いが、足元の技術や視野面においては未だプレミアのレベルではないという声もある。
パーシー・ヴィロコヴィッチはフィジカル面でも技術面でもハシ・ビロコの後継者にふさわしいものを持っているが、それでも代表経験はなく、リーグ戦でも出場機会は限られている。彼に足らないのは間違いなく「経験」だ。ロコー監督が若手を我慢して使える監督であれば、ハシ・ビロコを休ませながらヴィロコヴィッチを起用していくことが、彼のためにもクラブのためにもいいのかもしれない。